2014-02-11

Hard White/Soft White はじまりました



46年ぶり、という大雪に見舞われた週末を抜けて
開催中になっております、Hard White/Soft White展。

自分でない第三者につくってもらった風景を
うれしく体感中のこの期間。
思いも寄らない今回の展示アプローチは
ご一緒させて頂いた熊谷さん共々、目からウロコの体験となりました。



















作品とともに並んだ、卵やきのこは
搬入時、唐突にそれらが現れた時は驚きましたが(笑)
こう収まると、彼の思う”白”感覚がよくわかるものでした。


ただ意表を突くことを目的としたのではなく
これらのアイテムの奥にある
ペトロスさんの思う世界感が映ってきた結果のモノ
ということが伝わる景色。
改めて、他人の手に物が渡っていくことに
感動する機会となりました。



この、妖しくもユーモラスな雰囲気も残る標本。
カブトガニ?と思われます。

今回のHard White/Soft White、のきっかけは
じつは、この彼のコレクションから発案しています。

昨年ギャラリーに訪れたある時、机上に置かれたこれを見て
「ペトロスさんは、なんだか面白い白いものを集めてくるね」
と、嬉しそうに新しいコレクションを見せてくれた彼に言ったのでした。

それ以降、やっぱりギャラリーに置かれる、選ばれてきたものは
このものと共通な要素を持つ、気にかかる気配の「白」が多く
彼の見る風景、世界感にそそられての提案、となったのでした。



期間中は、白いコスチュームに身を包んでギャラリーに立つペトロスさん。
思う存分この白い世界を楽しんでいるかのようで
作り手としては、なんとも嬉しいかぎりです。


この稀な大雪も手伝って、この会期中の演出には笑ってしまうほどです。

同窓生のような経験を共有できる熊谷さんとこの機会を実現できたことも
また何か次回を思い描きたくなるくらい
力を貰える展示となりました。



ご覧いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。