2018-03-26

Origin of my name.



 父が名付けた私の名の由来を訪ねる。

何を感じてこの名を選んだのか
その時の父の心情を想う。





数学者 岡潔の言う、情緒の世界 ということばが思い浮かぶ。
春の色どりに包まれた世界。

目指す世界。

*

Nature rarer uses yellow         
Than another hue;             
Saves she all of that for sunsets,
Prodigal of blue,               

Spending scarlet like a woman,    
Yellow she affords              
Only scantly and selectly,        
Like a lover's words.
-Emily Dickinson-


 *



2018-03-09

14年前




作業台まわりの片づけをしていたら、大学の卒業制作の写真が出てきた。

今でもこの当時の作品はいくつか手元に残っていて
木箱は今、工房で道具入れになっていたりするので
これを見たところで、特別な懐かしさ、というのはないのだけれど
試し撮りで撮ったこのポラロイドの写真の雰囲気が、本番のカラー写真よりも好きで
しばらくの間大事に持っていたことを思い出した。



いつ頃から今のような作品をつくるようになったんですか、
という質問を受けるときがあるけれど
わたしが土で作品を作るときの大まかな方向はこの時に掴んでいると思う。
このころに比べると今はだいぶ、かたちが有機的になって
説明的な要素が抜けてきているけれど
つくるときの行為はあまり変わっていない。


 この時の作品のいくつかを持って
西荻窪のブリキ星を訪ねたことで

今のわたしの展示制作活動がある。

あのときの緊張感とか
相対した加川さんの様子も、まだよく覚えている。


 *


2018-03-07

「弱さの工芸」会場風景



第742回デザインギャラリー1953企画展「弱さの工芸」
会期:2018年2月20日(火)~3月19日(月)
最終日午後5時閉場
会場:松屋銀座7階デザインギャラリー1953
主催:日本デザインコミッティー
出品:
冨沢恭子、秋野ちひろ、森田春菜、山本亮平、古い道具

 *


グループ展は後半、期日を折り返しました。



photo:Nacasa & Partners Inc.



http://moritaharuna.com


2018-03-06

3月4日のこと



お墓参りに奈良へ行く。
もうずっと以前に亡くなられている方なので、悼む訪問というよりも
ただわたしがこころの中でお礼を言うための、朗らかなお参り。

 一緒に行ってくれる友美ちゃんが
近所の川べりに水仙が咲いていると思う、と言うので
行ってそこから2本いただいてくる。
手元の良いかおりを愉しみながら向かう。
 そのひとには、立派な花を買うよりも野の花が似合うように思う。


奈良の高台にある百毫寺の霊園へ、バスと徒歩で行く。
バスを降りた後は長い上り坂が続く。
3月のはじめなのに4月のような陽気で
坂道を歩いているとじんわり汗ばんでくる。
ちょうど梅の季節で、あちこちでやんわりと咲き始めている。
どの枝ぶりもそれぞれに雰囲気のある佇まいで
見つけるたびに近寄っていっては、あれこれ感想をおしゃべりする。

去年、伊豆に行った時もそうだったけど
遠出をすると、そこで生えている草木が気になる。
自分は、植物について話すのが好きなのかもしれない。 

霊園に到着し、目当てのお墓を探す。
まずは、新しくピカピカなものではないだろう、と予想して
ほどよく経年変化が進んでいるような様子を目安に探しはじめる。
大きな一区画をひとつづつ見ながら探すけど
広い霊園では、そう簡単に見つからない。
友美ちゃんも向こうの違う区画を探してくれる。
横に逸れた山の斜面に、眺めが良さそうな列があり
こんな景色が好きなんじゃないかしら、と想像して見てゆくけれど、どれも違う。
もしかして、百毫寺の霊園、と言われてたけどここではないのでは、、、と
ほのかな不安がよぎる。
それでも、春麗らかな日和、家族でも親しい人でもない方のお墓を
友人とふたりで一生懸命探しまわる様子がなんだかおもしろく思えてきて
見つからなかったとしても、これはこれで良い時間だったと言えるなぁ、と思う。

残りのひと区画に入ろうと石段を上がったところで
もしや、と感じるひとつを見つける。
脇にある石板に刻まれたふたつの名前を目で追う。

  岡潔
  岡ミチ

「あ。これだ、、、」
無機質な墓石が急に親しみのあるものに見えてくる。
友美ちゃんを呼び、桶に水を汲んできてから、一緒に様子を眺める。
彫られた記述を詳しく見ると、命日が一昨日のことだったのが分かった。
そのせいか、鹿に食べられたり枯れかけ始めているけれど
桜草と紅梅の枝が供えられていて、数本のお線香が残っている。
以前に参った人の気配がまだそこに漂っていた。
偶然にも、自分も近い日に来られたことがうれしかった。

目をつぶって手を合わせる。

なんとなく、きもちがひと区切りするような
清々しさと温かさ。

こんど岡さんの本を読んだ時には
ちょっとだけ、知り合いのような近さを感じるかもしれない。

もちろん、ただわたしが勝手に、だけど。

でも、そんな気持ちのために行ったのかもしれないな、と思う。






2018-02-26

第742回デザインギャラリー1953企画展「弱さの工芸」



第742回デザインギャラリー1953企画展「弱さの工芸」
会期:2018年2月20日(火)~3月19日(月)
最終日午後5時閉場
会場:松屋銀座7階デザインギャラリー1953
主催:日本デザインコミッティー
出品:
冨沢恭子、秋野ちひろ、森田春菜、山本亮平、古い道具

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グループ展がはじまりました。
銀座周辺にお越しの方々、ぜひお出かけください。



2018-01-29

「 黒白/こくびゃく 」 展


2018年2月1日(木) - 2月12日(月)
10watts f & g 横浜市中区扇町3-8-7三平ビル301
OPEN: 12:00 - 18:00
CLOSE: 2月6日(火)
※2月3日(土)在廊予定
:
Live: 2月10日(土) 琉木 -りゅうぼく-
TEL: 045(273)1944
特設サイト: https://10watts-exhibition-5.tumblr.com
:
出展者
銅版画 富田惠子
造形 haru
陶 森田春菜
antique 本田
音楽 荒木真
舞踏 相良ゆみ
写真 黒木康太
空間 chikuni
DM 本田恵

Minimamu Live Performance
琉木 -りゅうぼく-

#黒白展

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2017-10-27

棒 について




はじめに

一本の棒を拾い上げたとき

何を思いそれを選び取ったのか




きれいな色や肌触りだったからか

見たことのない種類だったからか

何かをしようとするのにちょうど良い長さやかたちだったからか




相対するその時
そこには無限の創造性がある


棒 はわたしにとって
ものごとのはじまり
こころの発動の象徴。






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