2016-04-27

環 - wa - の景色。

 

初日の午前中は、カメラマンの三木さんに撮影を依頼。



環 - wa -

FUURO
(目白/東京)

http://www.gallery-fuuro.com/


4月23日(土)- 30日(土)
open:12:00 - 19:00
※最終日(30日):17:00まで

在廊予定日 4/23,29,30






今回の展示搬入は前週末から開始し、夜な夜なギャラリーへ通っては
少しつづ景色をつくっていった。
日数をかけられることは、その場で思考できる点や精神的にもありがたかった。



荷物を運び込んだ17日は、台風のような突風が吹き荒れていた。
積み下ろし時、どうして落ち着いてできなかったのか
今も後悔が拭えないのだけれど
歩道の端に降ろしていた作品の一箱が車道に吹き飛ばされ、車にはねられてしまった。
振り返った光景は、はじめ自分とは無関係のことと思って
その音にどうしたのかとよくみると、見覚えのある包みや箱の断片が風にあおられ
宙に舞っている。様子にギョッとなった。


割れてしまったモノを手に、それでも”不幸中の幸い”と思えることを考え
テストピースとして手元に残せるものを選り分け、興奮状態の動悸がおさまるのを待った。

思い描いたメインの展示ができるモノは
ちょうどその時運ぼうと手にしていた箱の中にあり
それが無事だったことに安堵しつつ、逆にもしも、、、と思うとぞっとしたりもして
ただ、やっぱりうまく焼けていたモノは惜しまれて
あぁ、これは見せたいひとがいたのにな、と思った。


続けている中ではいろんなアクシデントもある。
そして、自然の仕業とあってはしょうがないこと。
今回の出来事は、神様がなにを思ってのことだったのかな、と
無事に完了した今、あの時の緊張と興奮の時間を振り返る。


比較にはならないよ、と怒られそうだけれど
先の熊本の地震を考えてしまった。



2016-04-10

個展のおしらせ

環 - wa -

FUURO
(目白/東京)

http://www.gallery-fuuro.com/


4月23日(土)- 30日(土)
open:12:00 - 19:00
※最終日(30日):17:00まで

在廊予定日 4/23,29,30 





制作の景色を一部ご紹介。↓



酸化焼成1,230℃ 後の状態。

釉が浮いている状態


薄い膜状の化粧をグラインダーで削る。

本体の下地との塩梅を見ながら、浮いた衣状の部分は掻き落とし。




こんな具合で、良いかな。この後、たわしで水洗い。



この焼成を幾度か繰り返すピースも多く。


DMも出来上がり、会期も近くなってまいりました。
制作も密度を増してくる時期です・・・。
充実のモノが並ぶよう、こころを込めて。





2016-04-04

森の展示室 / 空想時間Ⅲ 展示風景


桜咲く、京都・丹波の森での展示。
4月2−3日と短い期間でしたが
自然に今の自分の力量を問われるような
いろいろと考えされられることがある内容を感じ、終えてきました。

 





森の中はたくさんのきらめく要素にあふれ
にんげんの作ったモノを集中して見つめるには賑やか過ぎる。

そんな中、この環境の中で展示をすることは
「外で食べるおにぎりのおいしさ」
みたいなことと似ているんじゃないかと思った。

丁寧にそのモノだけの味覚を区切り、探るのではなく
その場と渾然一体になって味わう味覚。
緊張せずに全体的に”体感する”楽しみ方が似合うような気がした。





この場で展示させてもらう側の方が
見せてもらえるモノがたくさんある。


こんな樹皮の青白い粉吹きは、わたしもつくってみたい要素。


潤いをまとった、柔らかい表情や光沢感は
まだまだ未知のテクスチャー。


土に還っていく木々。



大阪、京都方面はまたあらためて訪れたいところになりました。

このモノが、わたし自身より先に出歩いて伝わっていってくれる
出会いの中でそんなことをすこし実感し
それがうれしかった2日間。