2015-11-07

象徴として



 枝を拾い
貝殻を見つけ
実りを摘む

かつて生きたひとの目線は、どうあっただろうか
今のわたしの行為も、同じことだろうか


気がつき、拾い上げる自然物は
東京の日常生活では少なく
それでも、ぽつりぽつりと出会えるものは
だからこそ、雑多に紛れず
そのひとつを見つめられる 。




ものを作り出すきっかけは
存在するものを利用するところから始まる。
この行為は、わたしのなかに潜む”かつてのひと”に触れること。

日々素材に触れて生きたひとにも、同じ景色があっただろうか。
観察した眼差しの先のものは、どういう表情だっただろうか。





この欠片(かけら)は、立体彫像物になりきることでもなく
用途を持った道具、うつわになることでもなく
ふと、拾い上げるもの。


それでも象徴として、強く在りたい。